風俗のキャンセルトラブル
- コラム
風俗店と利用者の間で、トラブルに発展するケースがあります。
その中で、デリヘルの予約を無断でキャンセルしてしまった、キャンセル料を払わなくても無視しても大丈夫かということでお困りの方もいらっしゃるようです。
1 風俗でのキャンセルでありがちな理由
「予約していたけど、体調が悪くなった」
「別の予定が入ってしまった」
「急にめんどくさくなり、遊ぶ気がなくなった」
「寝てしまっていた」
仕方がないどうしようもない理由もあるので、その場合にはキャンセルの連絡をすれば、受け入れてもらえる可能性はあります。
しかし、予約をすっぽかしたり、キャンセル料を払いたくないために、無断キャンセルしてしまうとトラブルになりかねません。
2 風俗の無断キャンセルを避けるべき理由
風俗の予約を直前でキャンセルすると、風俗店、風俗嬢、お客さん、それぞれに不利益が生じてしまいます。
では、風俗の予約をキャンセルすると、どのような不利益が発生してしまうのかを説明していきます。
⑴風俗店側の損失
風俗店に予約が入ると風俗嬢の予約時間分のスケジュールが確保されます。
そこで、キャンセルが入ると、風俗店としては予約時間に確保した女の子の利益を逃してしまいます。
また、風俗嬢も予約で確保された時間が空いてしまうことになります。
風俗嬢のお給料は時間給ではなく、歩合制であることが多いため、収入に影響が出てしまうのです。
⑵キャンセル料が発生する
風俗店の予約をキャンセルした場合、キャンセル料を請求されることがほとんどです。
お店によって、キャンセル料の規定は違いがあり、前日までに連絡しても100％のキャンセル料を請求されるケースも、前日までのキャンセルでは50％のキャンセル料を請求されることもあるようです。
設定された時間までにキャンセルすれば、キャンセル料は無料トイ規定しているお店はかなり稀なようです。
⑶風俗店に悪い印象を与える
予約をキャンセルすると、理由が仕方がないものとはいえ、風俗店に対して悪い印象を与えてしまいます。
特に直前のキャンセルや無断キャンセル、キャンセルを複数回行った場合には、悪い印象を与えてしまい、出禁につながる可能性も高いので気をつけるべきです。
3 風俗のキャンセル料について
風俗店の予約をキャンセルすると、上のように
キャンセル料を請求される場合が多いです。
お店に渡っている情報としては、名前や連絡先程度であることが多いので、無視し続ければ逃げれるのではないかと考える人もいるのではないでしょうか。
しかし、予約を無断でキャンセルして、キャンセル料を払わないと、損害賠償をお店から請求される可能性があります。
風俗店とお客さんの間では、予約が完了した時点で、「いつ、誰がお客さんに対して、性的サービスを行い、お客さんはその対価としていくら払う」という契約が成立しています。
電話予約をした時点で契約が成立しますし、WEB予約の場合でも申し込みボタンを押した時点で成立します。
⑴損害賠償責任を負う
キャンセル料について、風俗店からの説明もなく、利用規約に書いてあるだけの場合、契約の合意内容にキャンセル料の発生は含まれていません。
つまり、キャンセル料という金銭を支払う法的義務はありません。
しかし、契約関係にある当事者一方が契約を履行しないことで損害を与えた場合には、債務不履行による賠償責任が生じます。
お客さんの都合で一方的に契約解除はできませんので、お客さんは料金の支払い責務を滞納、つまりはお客さんが債務不履行状態にあるということです。
そのため、風俗店に訴訟を起こされたら、お客さんは損害賠償責任を負うことになります。
⑵デリヘルが時間通り来ない場合
予約した時間にデリヘル嬢が来ない場合にも、キャンセル料を支払う必要があるのでしょうか。
デリヘルでは、交通事情も関係しますので、ある程度の遅れは我慢する必要が出てきますが、お客さんもその後に予定があるかもしれませんので、あくまで社会一般的な常識ですが、1時間以上も待たされているようなケースでは、お客さんが風俗店側の債務不履行を主張して、契約を解除できる可能性があります。
4 風俗のキャンセルは逃げれるのか
お客さんにキャンセルによって、風俗店が被る損害は、サービスの料金の数万円程度です。
その数万円程度の回収のために、裁判を起こすとは考えにくいです。
訴訟の費用や弁護士費用の方が高くついてしまいますし、損害の立証をすることも難しいです。
しかし、上で、説明したようにお客さんがキャンセルをすれば、その分確保した時間が空いてしまいます。
かなり事前の予約のキャンセルで、タイミングよく他のお客さんの予約が入らない限り、その時間分んを埋めることは難しいと言えます。
人としてのマナーやモラルからすれば、利用規約に明記されているキャンセル料は払うべきです。
友達に直前で予定をキャンセルされたり、約束をすっぽかされたりしたら、いい気はしないはずです。
しかし、法外なキャンセル料を請求されたり、脅迫して脅してくるような被害に遭った場合には、キャンセル料の支払いは拒否できます。
ご自身だけで対応することが難しいトラブルとなた場合には、弁護士にご相談ください。
5 キャンセルしないために
上で説明してきたように、風俗店の予約をキャンセルすることは、キャンセル料の請求など、トラブルに発展することがあります。
そのために、予約をキャンセルすることがないように、お店の利用規約に目を通しておくことが必要です。
予約のキャンセルが可能かどうか、キャンセル料はいくらなのか、いつまでにキャンセルする必要があるのかなどの情報は、利用規約に書かれていることが多いため、確認しておくべきです。
また、他の予定が入っていないか、コースは予算内かということも事前にチェックしておくべきです。
無用なキャンセルを避けられると思います。
6 風俗トラブルを弁護士に相談するメリット
風俗トラブルを起こしてしまったら、決して自分自身で解決しようと焦らずに、風俗トラブルに強い弁護士にご相談ください。
弁護士に依頼するメリットを説明していきます。
⑴お店側とのやりとりを任せられる
風俗トラブルを起こしてしまうと、何度も連絡がきたり、自宅に押しかけてこられたりすることがあります。
そうなると私生活への悪影響も及ぼしますし、見た目の怖い男性から恐喝のような発言をされるとかなり恐怖心を感じて、肉体的にも精神的にも大きな負担となります。
このようなやりとりも弁護士へ依頼すれば、直接自分自身でする必要がなくなり、お店側とのやりとりを全て弁護士に任せることができます。
恐怖心や後ろめたさからお店側からの連絡を無視し続けていても、精神的にストレスを与えますし、時間が経つにつれ、穏便に解決することが難しくなります。
⑵適正な示談を結べる
トラブルが起きた際に、裁判によらずに、当事者が話し合って解決する方法があります。一般的に、こうして当事者による合意で問題を解決することを「示談」と呼びます。
自分自身で示談を交渉すれば、トラブルなく解決できるのではないかとお考えの人もいると思いますが、示談内容・示談金額について効果的な示談を結ばなければ、再び金銭を請求されるなど不利な立場になることもあります。
しかし、風俗トラブルを弁護士に依頼することによって、弁護士が当事者に代わって、女性スタッフやお店と示談交渉をしてくれます。
そして、弁護士が示談交渉することによってトラブルの事案や状況によって妥当な示談金額を交渉して、適切な内容で法的に効力のある示談書を作成することができます。
もし、既にお店側が用意した示談書などの書類にサインしてしまっている場合には、事実確認を行い、改めて示談金の減額や今後のトラブルを防止するために交渉します。
お店との話し合いを重ねて相手の同意のもと示談書を締結するため、再要求される事も防止します。
⑶不当な請求を拒否できる
弁護士に依頼すると、風俗トラブルでお店側が金銭などを要求してきた際に、その請求が妥当なものか判断して、場合によっては請求を拒否することができます。
風俗トラブルの当事者はお店ではなく被害者である女性スタッフであり、お店の請求自体が法的には根拠のないケースが多いです。
また、当事者である女性スタッフからの請求があっても、法外な適切ではない慰謝料などを請求された場合には妥当な金額になるように減額を交渉します。
7 まとめ
以上で、風俗の予約をキャンセルすることについて解説してきました。
風俗トラブルに関してお困りごとがございましたら、風俗トラブルに強い弊所にご相談ください。
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