失職を免れるために…

グランシエル法律事務所

あいりす大阪法律事務所

  • コラム

1.公務員ゆえのリスク

 公務員の方の場合、実刑判決を受けると、たとえ執行猶予が付いていたとしても法律上免職されてしまいます。そのため、公務員の方が何らかの犯罪を犯してしまった場合、何があっても起訴されないようにしなければいけません。

 公務員のAさんは、サービス利用中に欲情してしまい、女性キャストが明確に本番行為を拒否する意思を示していたにもかかわらず、無理やり生殖器を挿入してしまいました。行為終了後、女性キャストはすぐにお店に連絡し、かけつけたお店の男性スタッフが警察に通報しました。

 警察に被害届を提出する前に弊所にご相談・ご依頼を受けたため、即日、弊所弁護士が女性キャスト・お店側と示談交渉を開始し、5日後に示談がまとまりました。その結果、Aさんは逮捕・起訴されることなく無事に事件は終結しました。

2.示談で不利になることも

 ただ、この事件では、女性キャストから相場と比べるとかなり高い金額の示談金を要求され、その金額でないと示談には応じられず、すぐに警察に被害届を提出すると言われました。どうやら女性キャストもAさんが公務員であることを知っていたようでしたし、警察の方も被害届が受理され次第、すぐに動き出す態勢でした。何とか減額交渉を続けた結果、一定程度、示談金額を下げてもらうことはできました。しかし、それでもAさんにとっては相場よりも高い金額の示談金を支払うこととなってしまいました。

 このように、場合によっては高額な示談金を支払うことになるおそれもあるため、風俗店をご利用される際はくれぐれもご注意ください。

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