勾留の解説(勾留とは⇒勾留が認められるための要件など)
- コラム
起こした風俗トラブルによっては勾留される可能性もあります。では、勾留とは何なのか、勾留が認められる条件について説明していきます。
1 勾留とは
勾留とは、被疑者もしくは被告人を刑事施設に拘束する処分のことです。
身柄を拘束する理由は、証拠隠滅や逃走を防ぐためです。
2 勾留される要件
逮捕されると、牢屋に入れられて裁判で判決が出るのを待つ、つまり勾留されるというイメージを持つ方が多いかもしれませんが、逮捕されると必ず勾留されるわけではありません。
この被疑者には勾留しないと捜査や裁判に支障が出ると判断された場合に勾留が行なわれます。
勾留には、罪を犯したことを疑うに足りる相当な理由がある場合であって、かつ以下の3点のうちいずれかを満たす必要があります。
⑴住居不定
捜査機関にとって、被疑者に定まった住居があることが確認できない場合をいいます。
⑵証拠隠滅のおそれがある
これはある程度犯した罪の大きさと比例しており、被疑者は重い刑から逃れるために証拠隠滅するおそれがあるため、罪が重ければ勾留の可能性も高まります。
共犯がいる事件や組織犯罪の場合は、口裏を合わせたりすることが可能であるため、勾留される可能性が高いです。
⑶逃亡の恐れがある
逃亡のおそれがあれば勾留されることになります。こちらも上記と同じく、罪の重さに比例しています。
一方で、家族がいたり、定職に就いていれば逃亡の可能性が低くなるので、罪によっては勾留されない可能性もあります。
3 勾留と拘留の違い
勾留に似た言葉に「拘留」という言葉があります。ご説明してきた通り「勾留」は、判決が下る前の被疑者・被告人の身柄を拘束することですが、一方、「拘留」は判決が下った後の、刑罰のうちの一つで、1日以上30日未満刑事施設に拘束しておく刑罰です。
4 まとめ
風俗トラブル等を起こしてしまい、勾留されたくないという方は、一度弁護士にご相談ください。
勾留を免れたり、これからの流れを説明したり、早い段階でするべきことをアドバイスをしてもらうことが可能です。
是非お気軽に、弊所にお問合せください。
関連キーワード